1930年10月生まれの私の母は94歳です。
京都市内で生まれ、東京に嫁いで来ました。認知症ではありませんが、同じことを何回も話すし、記憶が曖昧です。色々な物をなくします。
嗅覚が無くなり、聴覚や視覚も衰えています。それでも一人で暮らし、買い物に行き、料理しています。しかし室内で何かが腐っていても気付かず、台所や食器の汚れも見えないようです。老いるとはこういう事なのですね。
私の弟が近所に住んでいて、毎週様子を見に行っています。私も会いに行きますが、口は達者なので「あんたも歳取ったら匂いがしなくなるわよ」「あんたのところには孫がいなくてかわいそうにね〜」「あら、お腹が出て来たんじゃない?」などと言います。【いけずな京都人】の典型のような人です。
背中が丸くなり、両膝の関節を手術し、髪もだいぶ無くなっていますが、カツラをかぶりオシャレをして革靴を履いています。自分のやりたいように過ごしているのでストレスが無いからか、年齢の割には健康で元気です。平坦な道は自立歩行できます。何でも食べます。歯は全部自分の歯です。簡単なスマホを持っていてLINEしてきます。
しかし、94歳です。何があってもおかしくありません。
坂道や階段で母を支えながら歩くと、最近は私の方もヨロけそうになります。老々介護も近いでしょうか。
先日京都で3日間母と行動を共にしました。母の老いがまた進んだ事を実感しました。
東福寺
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