2020年8月20日木曜日

8/19 wed. グループホームMでの演奏と、認知症の介護について

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8月1日に梅雨明けしてからずっと猛暑が続いています。
熱中症で亡くなる方が、都内では100人を越したとか。ほとんどが高齢者だそうです。

私の勤務するグループホームでは、室温管理に気をつけ、水分補給を徹底しているので皆さん何事も無くお元気です。

この日も午後1時半から約1時間の演奏でした。



オカリナの演奏も聴いていただきました。「川の流れのように」という曲です。
一人の女性利用者(80代)が、この曲が好きなのか演奏の間にずっと不規則な手拍子をされたので、ここでの動画は挙げられません。




認知症の高齢者の施設ですので、色々なことがあります。
手を叩き続けるという行為の他、足を踏み鳴らし続けたり、お配りする歌詞の紙を小さく折り畳んでしまったり、ポケットに入れて返してくれなかったり、隣に座っている人に攻撃的になったり、、、。
でも、ご本人にとっては音楽に反応して、理由のある行為なのでしょう。

認知症という脳の病気は、まだ解明されていない部分が多いそうです。日本の65歳以上の高齢者の15%が患っていると言われています。

初めてこの施設で演奏をしたのはもう10年以上前ですが、重度の認知症の人の行動や心理症状を目の当たりにし、「人間はこんなに壊れてしまうのか?」というショックがありました。
そして五年前に介護職員として関わるようになってからは、人としての尊厳を大切にしながら接する事の難しさを感じます。職員の皆さんに教えていただき、自分でも勉強し、認知症への理解を深めて来ましたが、いざ介護現場で混乱している生身の人間に対峙すると、困惑することもあります。

「徘徊、不穏、暴言、暴力」について、全ては病気のための言動なのですが、家庭で介護している場合は家族の驚きや苛立ちや悲しみがいかばかりかと思います。
施設に入ることができて、知識のある介護職員に見守られている方は幸せだと思います。新型コロナウィルスに加えて、猛暑による熱中症も高齢者には危険な要素です。自宅では大変でしょう。

グループホームは定員9名の家庭的な施設ですから、演奏に行く時は「うちのおばあちゃん、おじいちゃん」という親しい心で接したいと思います。【演奏を聴かせる】のでは無く、【親戚が練習しているのを聴いて一緒に歌っている】ような自然な雰囲気にしたいです。
「音楽の時間が一番楽しいよ」と声をかけて下さる方もいらして、少しでも楽しい気持ちになってもらえて嬉しいです。早く秋の曲を歌いたいですね!

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