退職

 私は2015年2月からグループホームの介護勤務に携わるようになりました。もうすぐ８年になります。それまでは長らく演奏に伺っていましたが、人手不足を嘆いている経営者に簡単なお手伝いなら私にもできるのでは無いかとお話ししたところ、あっという間に今日まで来ました。

しかし、この１月２５日で退職しました。

コロナ禍では介護施設の職員のワクチン接種は重要ですが、私は未接種を選択しています。パンデミックから平常に戻りつつある世の中ですが、介護の仕事を続けながら活発になって行く音楽活動を続けるのは無理だと思いました。それに私は何の資格も持っていないのですから。

急に退職するのは施設にご迷惑がかかるので、経営者には昨年の９月に退職の意向を伝えてありました。最後の勤務の日に、経営者や職員の皆さんからお花や記念品、寄せ書きなどをいただきました。

施設や仕事が嫌いで辞めるわけでは無いので、職員の皆さんと会えなくなるのは寂しいです。皆さんは優秀な介護職員です。たくさんの勉強をさせていただきました。認知症の高齢者介護の仕事が、これからの高齢化社会でどんなに重要かがわかりました。重要で必要な仕事ですが体力が要り、過酷です。そして人手不足です。専門知識のある優秀な介護職員に対する報酬をもっと上げるべきだと思います。

長い間本当にありがとうございました。

勤務は退きますが、また演奏には行く予定です。