2016年2月22日月曜日

介護のお仕事

私がグループホームのお仕事をするようになって、今月で丸一年が過ぎました。
最初は軽い気持ちで、人手が足りない時のお手伝いに行っていましたが、今では週3日〜4日は勤務するパートタイム介護職員です。

月に一度、Miho&Kana⭐︎エンジェルズとしてピアニストMihoさんと一緒にボランティア演奏に行くことは続いています。

私が昼間の時間帯に勤務するときは、ピアノを弾きながら歌う事も多いです。
歌詞を配ってその歌にまつわるお話をしたり、利用者の方に歌詞を音読していただいたりします。認知症を患う方の施設なので、不安定な精神状態になっていらっしゃる事もあるのですが、歌が始まると落ち着かれる方が多いです。主に童謡や懐メロを選んでいます。

グループホームに職員として関わってみると、認知症の高齢者の対応は一般家庭では無理があることを実感します。24時間体制で見守りをしないと危ないからです。
食事、水分補給、排泄、服薬、入浴、睡眠・・・その全てが自分ではコントロールできなくなっている高齢者や家族にとって、グループホームは必要だと思います。掃除や洗濯や料理も欠かせません。

グループホームの定員は9名。
家庭で過ごすようにスタッフは家族となってお世話します。私が勤めるようになってから2室入れ替わりがありました。空きを待っていらっしゃるそうで、すぐに次の方が入所されます。それぞれの症状が違うので、個性をよく観察して的確に対応しなければなりません。これは音楽教室でも同じことでした。私は人間観察が好きなのかな?

これまでの私の人生は子供の頃から音楽に根付いたものでしたが、その音楽を通して新しい世界が始まっています。
介護のお仕事はゼロからの出発で、正職員の皆さんに教えていただきながら(時には失敗もして、落ち込んで・・・)あっという間の1年でした。身体的にもハードです。認知症は時には暴力的にもなるので危険もあります。足腰への負担も大きいです。

でもせっかく始まったご縁ですし、何より喜んでいただける事はやりがいになりますから、できるだけ続けて行きたいと思うようになりました。自分の子供ぐらいの若いスタッフと一緒に頑張っています。家庭の主婦として、音楽教室の講師として、長年生きてきた経験を活かして行けます。

本当に、人生何があるかわかりません。

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