2020年1月9日木曜日

2019年イタリア旅行記(2−1)午前中はブドリオへ

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二日目の朝はアパートの前まで車でお迎えが来て、オカリナの聖地ブドリオを訪問する予定になっていました。
案内してくれるFabioファビオさんは、ブドリオ生まれの50代の男性で、世界を演奏旅行して回るオカリナ会のスパースターです。日本にも何回も来ています。そのファビオさんが何故私たち二人だけのためにブドリオを案内してくれることになったのか・・・?

昨年もボローニャからブドリオに行き、もう一人のファビオさん(オカリナ製作者)の工房を見学しました。しかしブドリオの博物館には平日だったため入れませんでした。
その時のレポート記事

今年は是非入りたいと思い、確実に開館している日をブドリオ市の観光課のようなところにメールで問い合わせたのですが返事がありませんでした。そこでブドリオ市のFacebookページに問い合わせてみたところ、スタッフが演奏家のファビオさんを紹介してくれました。彼はブドリオで隔年で開催しているオカリナ国際フェスティバルの実行委員でもあります。
そこから話がまとまって、実は現在はボローニャに住んでいるファビオさんが自家用車で案内してくれるということになりました。

ファビオさんは約束の9時半ぴったりに来てくれました。この日は日曜日で、ファビオさんは午後にブドリオの実家でパーティーがあるためお嬢さんも一緒に車で行き、先ずお母さまの住む実家に行きました。10際の可愛らしい娘さんは、行きの車の中でオカリナを演奏して聞かせてくれました。さすがに上手でした。私とお嬢さんは後部座席に乗り、夫がファビオさんと並んでお喋りしながら、約30分ほどでブドリオのご実家に到着。

 ここでジョシュアちゃんとはお別れです。

 ご実家にはファビオさんが世界各地で集めたオカリナや笛が展示された部屋があり、案内して下さいました。実際に色々吹いて聞かせて下さり、感激しました。

ブドリオ旧市街の鉄道駅駐車場に車を置いて、ブドリオ市内を案内してくださいました。
これはブドリオの古い城壁門の前に2017年に作られたオカリナ のモニュメントです。
昨年はこれには気がつきませんでした。

それからファビオさんが所属しているオカリナアンサンブルの学校兼練習場に案内していただき、公演に行った世界中のポスターなどを見せてもらいました。 演奏DVDも買いました。
 大柄なファビオさんはスタスタと早足で案内してくれるので、追いかけるのが大変でした。

ブドリオ旧市街はクリスマスのお祝いの季節で、賑わっていました。
中央広場ではこの地方の伝統楽器のバグパイプ演奏がありました。
 市庁舎前の広場はクリスマスマーケットが出て、教会の中は市民で溢れていました。
のどかなイタリア地方都市の師走の雰囲気を味わうことができました。



 そしていよいよオカリナ博物館です。

見学者は私たちだけで、オカリナの歴史や制作の変遷などをファビオさん自ら説明して下さり、時には実際に演奏して音色を聞かせて下さいました。




オカリナ博物館の前で、ファビオさんと。

もう夢のような時間でした。感激しっぱなして、あっという間に時間が過ぎました。
入館料金を取ってくれないので、僅かですが寄付をしてきました。
ファビオさんにも日本から心ばかりのお土産を持って行きましたが、それ以上に貴重な経験をさせていただきました。せっかくの休日の午前中を私たちのために割いていただき、本当に申し訳ないぐらいです。
ファビオさんは英語が上手で、穏やかで誠実な紳士でした。夫と「やはり世界に通用する演奏家になる人は違うね・・・」と納得しました。

帰りはブドリオからボローニャ まで電車を利用しました。これ以上ファビオさんに時間を使わせては申し訳ないと思い、切符を買っておきました。快く駅まで送って下さり、感謝しても仕切れない思いを何とか伝え、ファビオさんとお別れしました。
電車の中で、これが現実なのかどうか、しばらくぼんやりしてしまいました。

 ボローニャに向かう郊外電車は混んでいました。暮れのお買い物でしょうね。何処も同じです。30分弱でボローニャ 到着。

それにしても素晴らしい経験でした。
前日、サン・コロンバーノ博物館でコンサートのドタキャンをされていたので「これだからイタリア人は当てにならない!」と、本当にファビオさんが現れるのか懐疑的になっていましたが、あまりにもスムーズに、思っていた以上に時間が進行したので、逆に驚きました。
Fabio Gallianiさん、本当にありがとうございました。
Fabioさんの演奏YouTubeはこちらです。

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