2015年9月22日火曜日

9/21 mon. 敬老の日に 高齢者福祉施設での演奏

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今年はこの日が敬老の日でした。
お手伝いに行っているグループホーム(認知症を患う高齢者の介護施設)に行って、お仕事の中で午前中の1時間ほどピアノを弾きながら歌ってきました。

《 演奏曲 》
・丘を越えて
・虫の声
・案山子(かかし)
・リンゴの唄
・村祭り
・とんぼのメガネ
・青い山脈
・ふるさと
・肩たたき

このグループホーム美桜の利用者は9名ですが、居室で寝たきりの方が2名いらっしゃるので、一緒にリビングルームで歌を楽しんでいただけるのは7名です。でも途中でお風呂に入られる方もいます。
その他に2階のデイサービスの利用者の方が2名参加されました。

デイサービスの利用者も認知症で、ホーム内を歩き回ってしまうことが多いのですが、
ピアノや歌が始まると、嬉しそうにソファーに座って歌って下さいます。

私が歌ったり、歌にまつわるお話しをしたり、歌詞カードを配って演奏していると、
みなさんは楽しそうに集中して手拍子、足拍子をしながら歌詞カードを見ています。
歌声も笑顔も、掛け声もあって、生き生きをした表情をしていらっしゃいます。

他の介護職員は、利用者の方が音楽に集中していて、不安定に歩き回ってしまわないので、お風呂のお世話や昼食の支度、洗濯、事務などに専念できます。
約1時間、秋の歌を中心に演奏しました。

敬老の日ということを、利用者の皆さんはわかっていないようです。
認知症の方は、曜日や季節の感覚も曖昧になってしまうようです。
この日は午後3時まで勤務しましたが、その間ご家族が訪れることもなく、
お宅に一時帰宅の予定の方もいらっしゃらず、淡々と一日が過ぎました。

認知症の高齢者を自宅で家族が介護することは大変です。
専門の知識を持った介護スタッフに見守られて過ごすのは安心だと思いますが、
ご本人はそれが理解できない状態なのは辛いですね。
ただ、「敬老の日なのに家族が誰も気遣ってくれない」という感情も無いのには、ホッとします。

単なる私の気持ちだけの事でしょうが、敬老の日に少しでも喜んでいただける演奏ができて、嬉しかったです。
敬老の日ではなくても、いつでも利用者の皆さんの心が安らぐ演奏ができたらと思います。
歌(音楽)の素晴らしさを感じる今日この頃です。




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