2020年4月20日月曜日

C.BECHSTEIN(ベヒシュタイン)と共に25年

今年の4月で、私のピアノが我が家に来てから25年になります。


ドイツのベルリンから来た、ベヒシュタインのグランドピアノM型(奥行き180cm)です。色はウォルナット艶消し。このM型は、現在は製造されていません。
ベヒシュタインピアノ公式サイトはこちらです
買ったばかりの頃より、右半分の色が薄くなってしまったのは、陽に当たってしまったからです。これは大失敗でした。冬になると日差しが部屋の奥まで入るのですが、薄いカーテンだと紫外線を通してしまったのです。数年前から厚手のカーテンを閉めるようにしています。ベヒちゃん日焼けさせてしまって、ごめんね!
でもまあ、このピアノは私が死ぬまでどこにも行くことはないし、私が弾き続けるのですから、いいかな。

先日ピアノの生徒さんが新しいピアノを買いたいという事で、私も楽器店で最近のピアノを弾いてみました。自分のピアノしか弾いていない毎日だったので、あまりの違いに内心驚きました。ベヒシュタインの透明な音色やスッキリした音の立ち上がりに慣れているからですね。
以前から、イベントなどで他のグランドピアノを弾くと「やはり自分のピアノが一番美しい!」と感じる事がほとんどでした。幸せな事です。

子供の頃、ピアノを習い始めた頃に親に買ってもらった黒いアップライトピアノは中古のヤマハでした。これは私の生徒さんだった方のお宅に引き取られ、今も健在です。

結婚してから自分で買ったグランドピアノは河合楽器の新品グランドピアノです。
これは河合楽器創立六十周年記念モデル(1987年製)で、鍵盤が象牙と黒檀でした。
その頃の古い写真が見つかりました。1988年2月の撮影です。


このピアノは、ベヒシュタインを買う時(1995年)に下取りに出してしまい、今はどうなっているのかわかりません。型番やサイズも忘れてしまいました。確か180cm以上あったはずです。今思うと、たった8年しかお付き合いしなかったのですね。もっと写真を撮っておけば良かったと思います。でも、あの頃は子育てとピアノ教室の運営で大忙しの頃でしたから、瞬く間に月日が流れたように思います。
本当は2台並べて持っていたかったのですが、その頃の住まいは広くない公務員宿舎だったので無理でした。新しい所有者の家で、大切に弾かれていることを祈っています。でももう一度会いたい気持ちもあります。


さて、現在新型コロナウィルス 騒動で自宅レッスンも中止し、バンド活動などの演奏活動も中止になっているため、久しぶりにピアノの基礎練習の時間がとれています。バッハ、モーツァルト、ショパン、ドビュッシー。
懐かしい楽譜を出して弾いてみたり、子供の頃に習った曲を別の出版社や校正の楽譜で弾いてみたりしていると、新しい発見があります。運指が全然違って戸惑ったりもします。
そして、以前は苦手だった曲が素敵に思えたり、好きだった曲がうるさく感じたり・・・。面白いですね。

私の手も年齢と共に変化しています。同時に耳も心もそうです。
これからもこのベヒシュタインと共に、豊かな時間を過ごして行ける平和を切に願うばかりです。

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