2019年1月31日木曜日

2018年イタリア旅行記(5−2)ボローニャのランチと午後の街歩き

 << 12月13日(木)>>

朝のうちにフィレンツェからボローニャに鉄道移動し、ボローニャ中央駅の地下4階ホームからやっとの事で地上の正面玄関に出ました。Piazza delle Medaglie D'Oroという広場です。時間はすでに12時になっていたと思います。

まず駅構内の売店で路線バスのチケットを買いました。駅前のバス停から宿泊するアパートの近所まで30番のバスに乗って行くのです。調べておいた場所からバスに乗って旧市街に入りました。

ボローニャではホテルではなくアパートを予約してありました。管理人と14時にアパートの前で待ち合わせしているので、近所のレストランでランチをして時間を調整することにしていました。レストランも探しておいたお店に入れました。アパートまで徒歩2分で行ける場所です。

La Taverna Di Roberto というお店です。
店に入ると、大きな荷物が置きやすい席に案内してくれました。そして、メニューと一緒にボロニアソーセージの角切りを持ってきました。
わあ!ボローニャに来たんだ〜♪と二人とも大喜びです。
店内は素敵な内装で、とても気に入りました。

これはもう赤ワインですね。グラスで注文したのですが、ちゃんとテイスティングさせてくれました。ボローニャ近郊のイモラという地域のワインです。
 そして、ボロネーゼパスタ。これは最初に食べたかったのです。
 トルテリーニというこの地方の伝統料理(パスタ)も頼みました。
 そしてサラダは柔らかいベビーレタスとフレッシュトマトでした。

ハウスワインが美味しかったので、チーズ盛り合わせを追加して、ワインもお代わりしてしまいました。ゴロゴロとパルミジャーノの塊があります。

 添えられたオリーブオイルも美味しいかったです。サラダにたっぷりと使いました。

どのお料理も全部美味しくて、感動するほどでした。ボローニャは食通の街、肥満の街と言われているそうですが、その通りであることを最初の食事で実感しました。
メニューに英語表記は無く、「わからなかったら私が英語で説明しますね」と店員さんが言ってくれました。
でも、メニューの読み方は少し勉強していったので、なんとかなりました。

大満足のランチでご機嫌になって、外へ出たら、アパートの管理人さんが待っていてくれました。
鍵を開けて、設備の使い方を説明してくれました。アパートの広さは80m2なので、予約した時点で広々しているとはわかっていたのですが、入ってみると本当にゆったりしていました。
玄関とリビングルームのソファー

キッチンとダイニングスペース

ベッドルーム

リビングルームのテーブル
 この他にトイレ洗面所、シャワールーム、洗濯機、小さなベッドルームがもう一つあります。ここに3泊します。

荷物の整理をして、買い物に出ました。朝食用に水や食料がいるのです。すぐ近くにスーパーマーケットがあるのを調べておいたので、スムーズに買い物を済ませました。

さあ、これからボローニャの街歩きに出かけます。
部屋を出ると、こんな階段があります。エレベーターはありません。
 下に降りると、お城の入り口のような中庭があります。天井が高いです。
 そしてこんな大きな木製の扉を開けて外に出ます。古い建物をそのまま使っているのですね。古い建物にあるアパートに少しでも住めて楽しいです。

ボローニャの街は歩道がポルティコという石造りのアーケード(柱廊)になっています。小雨が降って来ましたが、濡れずに歩けます。

 車道には2両連結のトロリーバスが走っていました。久しぶりにトロリーバスを見ました。


 赤いレンガの建物が多いので、赤い街とも呼ばれているそうです。


 夕方4時近くなって、クリスマスイルミネーションが点灯し始めました。


これはネプチューンの銅像の広場です。東京でいうと、ハチ公前広場のような場所で、待ち合わせスポットだとか。



ネプチューンの立っている下にはセクシーなサイレーンの像が4体あります。

こちらはすぐ隣のマッジョーレ広場のサン・ペトローニオ教会です。

この教会には入らずに、広場の反対側の観光案内所に入って地図をもらい、お目当のボローニャ大学を目指しました。
雨で路面が濡れて、光って綺麗です。

 途中のアーケードに日本の浮世絵の展覧会の広告がありました。

ボローニャ大学は世界最古の総合大学で、世界初の人体解剖を行ったこととで知られています。医学部があったのです。
ボローニャ大学の解説はこちらです。

旧市街にある旧大学は観光地になっていて、今の学生の校舎はもう少し離れた場所にあります。旧大学構内は入場無料で公開しています。図書館や講堂もあります。美しい建物です。
この立派な校舎で学んだ学生達は地方のエリートばかりだったそうです。学生の出身の家紋がたくさん飾られていました。



 階段を登って、解剖教室へ向かいます。人体解剖を行った教室は観光名所になっています。ここだけは入場料3€が必要です。
 テアトロ・アナトミコ。劇場のような階段教室になっていて、解剖の様子を上から、さながら劇場のように観たのですね。白い解剖台は大理石です。


 教壇の両側には皮を剥かれた人体の像があります。テアトロ・アナトミコの解説はこちらです。
教室の入り口に各国の解説が置いてあり、日本語の解説もありました。この階段の片隅に座ってしばらく読んでいました。


こちらは講堂です。入り口には守衛さんが立っていて、テアトロ・アナトミコの入場チケットを持っていないと入れません。
そして入る時に、もうすぐここでイベントがあるので早めに出て欲しいと言われました。単なる観光スポットでは無く、今でも利用しているのですね。


宮殿のような講堂です。ここで学んだたくさんの学生達の証が並んでいます。

ボローニャ大学を後にして、グーグルマップを頼りにもう一つのお目当の場所へ向かいます。目指すは徒歩15分ほどで着くはずの古楽器の博物館です。夕暮れのボローニャの街は街灯の光が明る過ぎず程よく輝いていました。

続く。

2019年1月29日火曜日

2018年イタリア旅行記(5−1)フィレンツェからボローニャへ

 << 12月13日(木)>>
ホテルで4回目の朝食を済ませました。
サン・ジョルジュホテルの名前の入ったお皿。
 毎日食べていた黄桃の缶詰。
 黄色の壁に黄色っぽいライトで、全体が黄色く見える朝食ルーム。
 朝食後にホテルの最上階のリビングルームに上がってみました。
 すぐそばにサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が見えます。
窓が大きく取ってある最上階のリビングルームは誰でも入れます。

 私たちの部屋は372号室でした。

 バスルームにはバスタブがあって使いやすかったですが、シャワーが固定式だったのがちょっと残念。
 チェックアウトまで一生懸命荷造りです。荷物にお土産が増えました。
 ホテルの窓から見たホテル前の通り。ボロボロの鎧戸が何ともレトロです。
これは中央市場へ行く方向。
 こちらはウニタ・イタリア広場方向。鉄道駅はすぐそばです。
 チェクアウトして駅に向かいます。フロントの素敵なおじ様。カッコイイ♪

10:45発のボローニャに向かう特急に乗るために、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に行きました。
ところが電光掲示板に遅れているサインが出ていました。
 最初は10分遅れだったのに、なかなか出発番線が表示されないまま時間が過ぎて行きます。
私たちが乗る列車だけでなく、半分ぐらいは遅れていました。これもイタリア?

これが新しく導入されたチケットチェックのゲートです。駅員が一人ずつチェックします。今後電化される予定だそうですが、どうなることやら・・・。
 駅のクリスマスツリー。
 ようやく発車番線が表示されて、9番線ホームに向かいました。チケットはネットで買ってあるので、印刷したものを見せるだけでゲートを通過できました。
 私たちの乗る特急が入線してきました。

 素敵な色とデザインで、ここはさすがイタリアかな。

 フレシア・ロッサ1000でしょうか?イタリアンレッドですね。
 やっと乗れるぞ!
 指定席なので、慌てることなく乗り込みました。

フィレンツェよ、さようなら!
車内はシックで落ち着いた内装でした。
結局20分ぐらい遅れて出発し、それでもボローニャには約35分ぐらいで着きました。列車はミラノ行きで、最初の停車駅がボローニャでした。チケットをチェックに来るかと、印刷したバウチャーを出して待っていたのですが、来ませんでした。快適なシートでしたが大きなスーツケースを収納するスペースが無かったので、足元に置いたため、結局窮屈でした。座席の上の棚に乗せている人が多かったのですが、大きくて重いから私たちでは無理でした。私たちの荷物より大きなものを軽々持ち上げている人には驚きます。

ボローニャ中央駅に到着しても、チケットのチェックはありませんでした。どうなっているのでしょう?



 ボローニャでは特急列車は地下駅に発着します。最近工事が完了したようです。
それは事前にネットで色々な人のブログを読んで知っていました。地上に出るのがわかりにくい事も確認済みでした。
それでもかなり迷いました。地下に駐車場があったり、何回かエレベーターを乗り換えたり、表駅ではなく裏駅に出ないように気をつけたり・・・。イタリア人でも迷っている人が多かったです。
苦労してボローニャ駅地上広場に出ることができました。「この駅は設計ミスの失敗作じゃない?」などと文句を言いながら。

さあ、初めてのボローニャ観光の始まりです。

続く。