朝9時過ぎにボローニャ中央駅を出発し、ラヴェンナまで電車に乗って行きました。
世界遺産の古い教会のモザイク画を見学し、カフェで休憩し、ランチタイムになりました。小さな町なので全て徒歩で回れます。
探しておいた店は OSTERIA DEI BATTIBECCHI といいます。
イタリアの食堂にはリストランテ、オステリア、トラットリア、ピッツエリアといった種類があります。リストランテは高級且つピザは無し。オステリアやトラットリアは居酒屋やファミリーレストランのような感じ。ピッツエリアはピザ中心の、言わばお好み焼き屋でしょうか?
このBATTIBECCIは、旅の計画中にGoogle マップ散歩をしていて見つけました。私はなるべく観光客が行かないような、地元の人の集まる店を探します。
店は大通りから細い路地に入ったところにありました。
居酒屋の雰囲気で、ワインがたくさん並んでいます。
サラダを頼むと、必ずオリーブオイルとお酢が出されます。
とても落ち着いたお店でした。
私はセージというハーブのクリームパスタ(トルテリーニ)にしました。とても優しい味付けで、セージの香りが薬のように弱った胃腸に染みました。
付け合わせのパンが、独特の形でした。焼きたてです。
セージのパスタでグッと元気になって、私はデザートを頼みました。「ティラミスはありますか?」と尋ねたら「ティラミスは無いけど、マスカルポーネならあります」という事だったので、初挑戦してみました。一皿頼んだら、スプーンを2つ付けてくれました。
マスカルポーネはティラミスを作る材料のチーズです。上にダークチョコレートを砕いたものがかかっていました。ティラミスのように甘すぎない、滑らかなチーズはとても美味しかったです。「うわー♪良いものを覚えちゃった!」といった気分でした。
ナプキンが厚手の美しい織物で、感動しました。
オステリアでも、リストランテに近い感じの高級なお店です。
ショップカードをもらいました。
店内はすぐに満席になりました。地元の常連さんが多いようでした。ほとんどの人がワインを注文していました。イタリア人はランチでも飲みますね。皆さんとても良い雰囲気だったので写真を撮りたかったのですが、失礼かと思い、人にカメラを向けるのはやめておきました。
私たちがサラダを食べる時に割り箸を出して使っていたら、隣の席の女性が不思議そうに見つめていました。その人は先に帰ったのですが、帰り際に遠くからケータイで私たちの写真を撮っていました。珍しかったのかしら?
居心地の良い店で、長居をしてしまいました。
トイレを借り、お会計を済ませてまた観光を続けます。
午後の一つ目はネオニアーノ洗礼堂です。
丸い天井には一面のモザイク画が描かれています。
それから、付属の博物館に入りましたが撮影禁止でした。
近くの大聖堂(Duomo)に入ってみました。
床の装飾が美しかったので、撮ってみました。
立派なパイプオルガンもありました。
しかし人が少ないですね。12月だってフィレンツェなんか観光客が多いですよ。
ラヴェンナも世界遺産の町なのですが、あまり団体客が押し寄せることがないようです。地味なのでしょうか?素晴らしい遺産ですがどの聖堂も小さくて、大人数は入れないですからね。
大聖堂から歩いて数分のところにダンテの墓があるそうなので行ってみました。ラヴェンナはダンテ終焉の地なのです。有名な『神曲』はラヴェンナで書かれたそうです。
ダンテの墓の解説
路地の隅の小さなお堂でした。
街の広場にはクリスマスマーケットが出ていました。
お菓子や飾りを売っていますね。
市庁舎の前には大きなクリスマスツリーがあります。夜になったらライトアップで綺麗なのでしょうね。
Google マップを頼りに10分ぐらい歩いて、サンタポッリナーレ・ヌオーヴォ聖堂の前に着きました。
中に入ると、広いホールのようになっています。
一番前には祭壇。6世紀初めに建てられた王宮教会だそうです。
観光客が少なく空いていたので、下に並べられた椅子に座ってじっくり鑑賞させてもらいました。世界遺産を独り占めの感覚です。
素晴らしいし、すごく古い!
昔の人の技術の凄さに驚きます。
一日ラヴェンナを堪能して、ボローニャに帰る事にしました。16:45発のボローニャ 行き電車です。
ラヴェンナは駅も小さくて地味です。改札口は無く、駅に入るとそのままホームです。
続く。
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